2015年09月12日

膝痛の異常症例の鍼治療の選穴

  膝痛の異常症例の鍼治療の選穴

膝痛の異常症例の鍼治療の選穴

  T.Mさん、70代女性、10年前から体が疲れると膝部に痛みを感じます。先月急に毎日朝に右膝部の痛みがひどくなり、昼間になると痛みがなくなり、その状態が1ヶ月間繰り返えされていました。薬を飲んでいますがなかなか治らず、お友達の紹介で来院されました。
  治療時間:5回
  治療方法:手に1本、足に1本鍼を置鍼しました。


  この症例は異常症例と言うのは痛みがほぼ同時間に出ることです。普通の膝痛は歩行痛、立ち上がり痛、昼間に疲れがたまると寝る前に痛みを感じる、など・・・。この患者さんのように朝に痛みが出て、目が目覚めて、逆に昼間に痛みを感じないと言うのは少ないと思います。
  《鍼灸大成・十二経病井、栄、兪、経、合補虚瀉実》:”手太陰肺経、属辛金、起中府、終少商、多気多血、寅時注此。”寅時といえば朝の3時ー5時です、さらに《八穴配合歌》:”公孫偏与内関合、列缺能消照海疴、・・・。”の意味言うと、太陰肺経の穴は少陰腎経の病気を治すことができます。膝痛の部位は内側の裏で少陰腎経の通り道なので、手太陰肺経の少商穴に決まりました。
  《難経・二十二難》:”経言脈有是働、・・・気主呴之、血主濡之、・・・。”気は臓腑の温煦作用があります。血は濡養筋骨、滑利関節の作用があります。十二経絡の中で多気多血の経絡は陽明経でありますので、足陽明胃経の内庭穴に決まりました。






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