2015年06月18日
同じツボが異なる病気を治す(選穴説明)
(1)寝違えの原因は、経絡気血不和、気滞血瘀になります。触診を行うと痛みを感じるのは手陽明経の扶突穴、天鼎穴あたりです。足少陽経は手少陽三焦の脈気を受けて外眼角が起こり、頚をめぐる……と言うことで手の陽明経と手、足少陽経を決めました。《霊枢経・官鍼》:”凡刺有九,以应九变”、”巨刺者,左取右,右取左”により、左手の陽明、少陽経の穴にとるようにしました。寝違えは急になる痛みなので、鍼治療時に”得気”をしっかり感じれば、1回だけで8割以上の痛みがとれます。
《霊枢・九鍼十二原》”刺之要,気至而有效,效之信,若風之吹雲,明乎若见苍天”と言うことは、鍼で重要のが気が来る(得気)の感じすれば、”風は雲を吹く、すぐ青空がみえます。”と同じの気持ちになりますね。
(2)腰痛なったT.Sさんは腰の外側部位と右足胆経のところに鈍痛を感じました。病院の診断結果は、骨に異常はなし(ヘルニアではない)神経も異常はない(坐骨神経痛ではない)。中医学(東洋医学)の考えにより、寒湿の邪気が身体に侵入し、腰部の経絡に影響し、経絡の気血の運行が阻滞すると、腰痛が起こります。さらに左関脈の実証を感じ、それは肝陽盛极に胆経で表示されますので、足少陽経に決めました。同時に足臨泣穴は八総穴で腰部の一周をまわる帯脈の穴です。あとは陽維脈(外関)も胆経と交わりますので、外関、足臨泣に決まります。手陽明経は上腕後外側、肩に上がり督脈の大椎穴に出るので、手陽明経の気血も腰部のところまで届くことです。
《霊枢・経脈》:”経脈者,所以能决死生,处百病,调虚实,不可不通。”《黄帝内经・素问・举痛諭》:”痛则不通,通则不痛。”この通りたと思います。
Posted by こかじ鍼灸院 at 12:25│Comments(0)
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