耳鳴りの鍼治療の選穴説明(2)(腎陰虚の判断)
腎は耳に開竅する、老化などにより腎が衰えると、難聴、耳鳴りなどの症状が現われる、患者さんは70代女性で、時時全身のだるさを感じ、脈診すると左尺脈が虚脈と言うことで、腎陰虚と判断して左足の足少陰の太谿穴に決めました。さらに、陰維脈はすべての陰経と連絡しているので、右手の陰維脈の内関穴に決めました。足少陽胆経の流れを確認すると”耳の中に入り”と言うことで、右足の侠渓に決めました。
腎陰虚の判断:
腎陰虚の臨床症状は”熱”で表われます。例えば顴紅潮熱、口干、盗汗、手足熱。あとは、腰膝酸軟、全身がだるい、易怒、難聴、耳鳴り・・・・・・最後は脈診で判断します。(腎虚と判断すれば、”補”腎陰から治療する方がいいと思います。)
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